猛者日記

大学生のブログです

2019年良かった映画

・映画

2019年観た新作映画はちょうど100本でした。

去年と比べるとあまり見れなかったので来年は色々観ていきたいです。

 

パラサイト 半地下の家族
マリッジ・ストーリー
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
スパイダーマン:スパイダーバース
ザ・レポート
クリード 炎の宿敵
見えない目撃者
女王陛下のお気に入り
ハッピー・デス・デイ+2U
ブルーアワーにぶっ飛ばす

 

分量多くなっちゃうのでとりあえず上から3つだけ感想を

 

『パラサイト 半地下の家族』

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日比谷で先行上映を観にいったのですが、べらぼうに面白かったです。ネタバレ禁止令があるので、内容には深く触れないんですけど圧倒的娯楽作です。映画は問題提起するテーマ性と、客を楽しませる娯楽性を両立しなきゃいけないんですけど、それがどっちも100点。BuddhaBrandがリリックとトラック両方100%じゃなきゃいけないって言ってたのと全く一緒。そんな映画普通無いです。

内容はもちろんなんですけど、日比谷ってロケーションも良くて、映画が終わってからミッドタウンの中を歩いてると、きらびやかな建物で、その中に映画に出てきたような金持ち家族のような人々がいて、とてもグッと来ました。しかもそれを尻目に下の階に降り続けて、しかも日比谷線地下鉄に乗るっていうのが、映画の内容にピッタリで、良い意味ですげー嫌な気持ちになりました。映画体験含めて圧倒的1位でした。

 

『マリッジ・ストーリー』

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これはNetflix映画なんですけど、キネカ大森で特別上映されてるのを観ました。まずアダム・ドライバーが俳優として大好きなんですけど、そうした主観抜きにしても主演2人の演技が上手すぎて、なおかつ脚本が良すぎて2人の魅力が溢れすぎてました。本当に初めの3分とかでメイン2人のこと大好きになります。

ブルー・バレンタインであったりアバウトタイムであったり、別れる恋人を追った話がとても好きで、辛く悲しい出来事がテーマであるために、向き合って愛し合っている頃の回想シーンが、反対に眩しいほど多幸感に溢れて見えるんですよね。

過去はこんなにも輝かしい、なのに現在は別れる選択をしている、ってこの感情で何度も何度も揺り動かされたら、泣かないわけないです。現在は悲しくても、未来は新しい希望に溢れてるっていうのも美しいですね。愛し合ってるから別れる選択を観客に納得させてしまう凄さ。会話劇ってジャンルも大好きです。

 

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

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世代的にそんなにタランティーノにショックを受けたみたいなことは無いんですけど、もちろん好きな監督ではあるので、すごく楽しみにしたました。で、予想とは全く違う方向で最高な映画でした。三時間もあるんですけど、物足りなくなるほど、メインキャラクター3人が魅力に溢れてました。これも観客が周知で悲しい現実を知ってるからこそ、彼らの日常が魅力的に映えるんですよね。

特に、ディカプリオが演じた人気が落ち目の俳優リックが、最後の誇りである演技すら衰えて上手くいかず、苦悩して葛藤したときに、天才子役の女の子にアドバイスもらうんですよ。こんなの普通ならプライドズタズタになるはずじゃないですか。

でも本当にプライドあるが故に怒らない、というか怒りはちゃんと自分に向いていて。女の子のアドバイスを真摯に受け止めて自信を取り戻して、ようやく納得いく演技ができるんですね。そのとき女の子に褒められてリックが落涙するんですよ。

もうそのシーンだけでリックの人生の総てが感じられて、こっちもわけわかんないくらい号泣しちゃって。

ブラピの演じたクリフがチャールズ・マンソン一家に立ち向かうシーンの映像は、今年1カッコいい映像でしたし、現実ではこれから殺されてしまうシャロン・テートが、自分の出演した映画を本当に楽しそうに観ているシーンも甘くて美しくて。

だからこそあのラストの、映画のみで許される嘘は、この瞬間のために映画観てるんだよ俺は!って気分にさせてくれました。シャロン・テート事件とか知らないよって人も、映画が好きって人ならばきっと楽しめると思います。映画を好きな理由が全部詰まってる映画。

 

正直、この3つの映画には差などどこにもなくて、全て一様に大好きな映画でした。来年もいっぱい観ていきたいなと思えるほどに。1月からフォードvsフェラーリとか来ますし来年も楽しみですー!