小学生の頃、朝のニュース番組でやってる占いが好きだった。
占いを見て家を出るとちょうどよく学校の始業に間に合う。
占いで軽く一喜一憂して、ラッキーアイテムが近くにあれば持って行ったり。
学校に着く頃には忘れてしまうから気楽に見えるのも良かった。
最近はこの習慣もなくなったけど、マイフェイバリット朝の占いはもっぱらテレビ朝日のやじうまテレビの占い。
やじうまということで馬なのだろう。絶妙に可愛すぎないのもポイントが高い。
ちょうど流し見できるくらいの温度感が良い。
天空みたいなところで謎の馬が踊ってる、きらびやかな絵面で
Boys Town Gang - Can't take my eyes off you
バックで流れるこの曲。朝からこのディスコ感にあてられたら、もう正直占いの結果なんてどうでも良くなる。
今考えると朝にしてはとても狂ったコーナー。この時間から好き放題仕事やってる人、今思うと羨ましい。
あとサンリオとコラボした週の絵柄なんか、いま振り返ると2000年代ガラケー全盛期、M愛すべき人がいてという感じのセンスでグッとくる。
この輝きと青色の絵面、当時のドンキホーテの一角にこういうスペース絶対あった。
この時代だけ流行ってこの時代のあと完全に消えた色味。
あと小学生なのでいつも7時ごろ起きて8時に家を出ていたけど、たまに早く起きるとこの同じの青色を使ったクマが占いを担当しているのである。
小学生の時に早起きする用事は、遠足やら運動会、ディズニーランドに行くみたいなことワクワクすることばっかりだった。だからいつもの馬じゃないこのクマにはプレミア感があって、いま見てもちょっと楽しい気持ちになる。「三つ子の魂百まで」じゃん。
大学生の今5時に起きてる理由といったら、日雇いの肉体労働に行くか、徹夜でレポートを仕上げるかの2択。早起きという言葉は完全にマイナスになってしまった。悲しい。もうあのワクワクした気持ち味わえないんだろうなー。
*
こっからは占い関係ない話だけど、自分には小学生の頃のワクワクをなるべく保つように生きてる節がある。
遠回りになっても知らない道に行ってみたいし、金曜ロードショーで何回もやってたサマーウォーズも絶対にみる。ディズニーランド行く時もなるべく、りんかい線に乗るようにしてる。
数ある路線の中でりんかい線が一番好き。
ディズニーランド行くのに、JRから乗り換えでりんかい線挟んでまたJR乗る。多少早いとはいえ、初乗り料金が馬鹿にならない。
それでも乗るのは路線全体のセンス。
高輪ゲートウェイの20年前からこの中二病みたいな横文字センスしてるの最高。
勝訴ストリップ、無罪モラトリアム、品川シーサイド、丸ノ内サディスティック、天王洲アイル
全く違和感ない。完全に椎名林檎のセンス。
こうなると東雲も完全に林檎センス。超カッコいい。最寄り訊かれたら「東雲です」って答えたい。駅から見える景色的に人の住むところじゃなさそうだけど。
駅名もさることながら、発着メロディがバラエティに富んでるのも良い。東京テレポートは踊る大捜査線のテーマだし、大井町は美女と野獣だったり、リトルマーメイドだったり、ディズニーの曲が流れてるのも良かった。子供の好きなもの詰め合わせかよ。
大井町のは劇団四季が講演してるからなんだけど、小学生の頃はディズニーランド行く人が多いからなんだろうなーって、勘違いしてたほど。いまキャッツに変わってしまったのは少し悲しい。
残りの人生、小学生の頃のワクワクは減っていく一方だろう。
いま残ってるところは死守したいものである。
ちなみにディズニーランドのチケット取れました。最高〜。