猛者日記

大学生のブログです

レンタルレンタルレンタル

最近、気が付くといつもスマートフォンの電池が少なくなってる。

寝ている間充電したはずなのに昼過ぎにはもう30%ほどしかない。本当に酷い仕打ちである。これが誰からの仕打ちかといえば、オンラインでの講義でバレないと思ってスマホをずっとイジり続けていた自分からだ。しかも結局、課題のときに困って録画を見直すハメになる。なんと無駄が好きな人間なのか!

10月から徐々にキャンパスでの講義や、出先でスマホ使って講義を受けなきゃならないことも増えたので、初めてモバイルバッテリーを購入した。

荷物が増えるのが嫌で今までモバイルバッテリーを買ったことがなかったのだけど、使ってみると本当に便利だし、持ってなかった今までが信じられない。

ただもっと信じられないことに、今度はモバイルバッテリー自体の充電を忘れてしまうようになった。買ってすぐは、「充電なかったら明日困るから、一応寝る前に充電しとこう」とかこまめに考えられてた。

それが今となっては「ありそうな気がする!」とか「あると信じてあげたい…!」とか言い訳を繰り出しては、確認しないまま出かけて、毎度必要な時に充電は無い。

ちなみに充電残量はちゃんと電気の点滅で分かるようになってるのだが、見ないのであっては無用の長物である。

こんな生活を続けている中で、街中にあるモバイルバッテリーのレンタルスタンドを見つけた。結論から言うとこれがメチャメチャ便利だった。色んなところにあるから借りるのも返すのも楽だし、しかもべらぼうに安い。借りると150円で48時間借りると300円。どういう計算?

前にバーガーキングに行ったら、コーラフロート100円でいろはす240円だった時も同じ事を思った。本当にどういう計算?自分がこの2社の取り締まり役やってたら絶対に「こんなんじゃ、採算取れないよ!ボーナスカットだよ!」って泣き喚いてる。ただ彼らのボーナスカットのおかげで、すごい助かってるので感謝しなければならない。

おかげで最近はスマホの充電を気にしなくなった。

これに味をしめて、色々なレンタルサービス探していたら、最寄り駅から大学にレンタサイクルが出来ていた。いつもは駅から大学までのバスで、片道320円取られてたのが結構な出費だったのに、自転車のレンタル料が15分70円。ちゃんと電動も付いてる。もう安すぎて逆に何かの罠にすら思える。美味すぎる話に会うと人間は恐怖を感じる。

とりあえず一回試してみようと思い、Googleで所要時間を調べたら駅から大学まで自転車で30分かかるらしい。

レンタル料金は、0~15分未満なら70円で、そこから15分ごとに70円加算していくシステム。要は29分ギリギリなら140円で、少しでも30分超えたら210円。

つまり、Googleの検索を1秒でも上回ればバス代の半額以下で登下校が可能になる。これなら容易い。流石に天下のGoogleとは言え1秒程度の誤差は必ずある。こんなの浮いた180円でお高めアイスを食べなさいと神的なやつが言ってるに違いない。Googleの導いた結果なんて、絶対に覆してみせる。浮ついた気持ちで意気揚々と出発。

5分過ぎ 余裕すぎる。もしかしたら15分で着くのでは?70円で登校出来てしまうのでは?

10分過ぎ まあ15分は言い過ぎました。でもそういうことあるよね。まあ30分以内は確実に行ける。楽勝。お高めアイスゲットだぜ。

15分過ぎ あれ、これ、半分は…流石に行ってるよね…。大丈夫…大丈夫…

20分過ぎ 電動自転車のバッテリー切れてない??切れるとかあるの????

25分過ぎ もう絶対間に合わない。距離以上に坂が多すぎる。なにこれアップダウンキツ過ぎる。許してください。バス乗らせてください。てか、電動自転車ってバッテリー無いとこんな重いの?拷問??

鉛で作ったかのような自転車を漕ぎ続けて、完全に涙目。その涙で潤った目も、猛スピードの自転車を吹き抜ける風が瞬時に乾かしていく。自転車を漕いでいると人間は気付く。自分は中野浩一でも浦飯幽助でもないのだと。

悲報】遊々白書、名言が「中野浩一か、あいつ」しかないwwwww : ちゃん速

バスで行けば良かった。何度思っただろう。もう意識も朦朧とし、残るのは自転車を漕ぐという本能のみ。足を踏み出してハンドルを切るだけの獣に成り果てるしかない。

おそらく白目向いてる瞬間が70回は超えると言う所で、ようやく返却場が見えてきた。時間は…あと2分残ってる!目の前に立ちはだかる赤信号。ゴール直前での絶望感と溜まり切った乳酸を開放した安堵感で感情はぐちゃぐちゃ。

パンパンに張った大腿筋をマッサージしながら時計を凝視する。残り1分。青信号とともにスタートを切り、最後の力を使ってギリギリで到着した。

間に合った!

返却 

出来てない!!

は、え、これどういうシステム?どうやんの?RETURNボタンって何?鍵がしまってません?え、どれ?どこの話??これか!!いや閉まってんじゃん!?いや、あ、なんか引っかかってる!!取れた!!カチって言わないじゃん!カチって言わないじゃん!

カチっ

閉まった!時間は!?

レンタルアプリを開くと「ご利用ありがとうございました。」の文字、その横には「使用時間30分」と刻まれていた。

 

お高めアイスを横目に食べたガリガリ君は何故かしょっぱかった。

翌日は筋肉痛で死ぬかと思いました。